令和6年4月1日より、自動車運転者の時間外労働について、年960時間の上限規制が始まります。
併せて、自動車運転者の拘束時間等の基準を定めた
「自動車運転者の労働時間等の改善のための基準（改善基準告示）」も改正され、
同日から適用されます。

改善基準告示とは、
「自動車運転者の労働時間等の改善のための基準」（厚生労働大臣告示）のことを言い、
「トラック運転者」、「バス運転者」、「ハイヤー・タクシー運転者」ごとに、
拘束時間、休息時間、運転時間について、基準が設けられています。

トラック運転者の改正改善基準告示のポイントです。

1年の拘束時間が原則3,300時間となるため、実質、
1か月の拘束時間は275時間（＝3,300÷12か月）の大幅減となります。

また、バス、タクシー・ハイヤーについても、改正内容は若干異なりますが、
共通した内容としては概ね拘束時間が短縮され、休息時間が延長されます。

改善基準告示に違反した場合、直接的な罰則はありませんが、
国土交通省の行政処分を受ける可能性がありますので、十分に注意が必要です。
施行日までに、再度見直しをお願いします。

こちらもご参考ください。
参考：厚生労働省「自動車運転者の労働時間等の改善のための基準」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/gyosyu/roudoujouken05/index.html